もやもや病の治療

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もやもや病の治療

もやもや病の治療もやもや病の治療
もやもや病の治療は、血液を流れやすくする抗血小板薬などが使われることがあります。
また、けいれんが見られる場合は、抗けいれん薬のほか、状況に応じて、頭痛薬や降圧薬などが処方される場合もあります。
薬のみでの治療に限界がある場合は、原因となっている狭い部分の脳血流を増やすために新たな血行路をつくる血行再建術という手術が行われます。血行再建術には、直接バイパスと間接バイパス術の2つがあります。

直接バイパス術は、頭皮の血管を脳の表面にある中大脳動脈に直接つなぐ手術です。一時的に血流を遮断して細い糸で血管をつなぎ合わせ、血流を再開させると手術直後から脳血流を増やすことができます。時間とともにつなぎ合わせた血管が太くなるため、さらに血流が増加します。

間接バイパス術は、血流が豊富な組織である、皮下の血管や筋肉を脳の表面に接着させて、そこから新しい血管の発達を促す手術です。
術後1か月から数か月かけて、脳に対して根を生やすように徐々に血管を発達させていきます。
間接バイパス術は、子どもの場合はうまく血管が生えますが、大人では不十分なこともあります。そのため、成人の場合、直接バイパス術がすすめられます。

もやもや病
脳にある内頚動脈が狭くなることで起こるもやもや病とは

  • 診断 : もやもや病の診断

  • 治療 : もやもや病の治療

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※2021年3月現在の内容です