アルツハイマー病の治療薬の副作用

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薬の副作用

薬の副作用
アセチルコリンを減少しにくくする作用を持つ、ドネペジルやガランタミン、リバスチグミンの主な副作用は、吐き気やおう吐、下痢などの消化器症状で、脈拍が遅くなることもあります。薬の使い始めや増量後などにイライラしたり、興奮したり、攻撃的になる場合もあります。副作用が現れた場合は、早急に医師に相談します。イライラや興奮には、気持ちを穏やかにする効果のあるメマンチンの併用などに替えて対応します。
メマンチンの主な副作用は、ふらつき、眠気、頭痛、血圧上昇、便秘、食欲不振などです。高齢でふらつきや眠気などの症状が出た場合は、転倒や骨折の危険があります。ふらつきや眠気は、少量の薬を夕食後1回服用して予防します。それでも症状が出る場合は、薬の量を減らすなどします。

服用後に変化が出たら医師にきちんと伝える

服用後に変化が出たら医師にきちんと伝える
服用し始めたころは明らかな効果があっても、次第に副作用が現れたり、効果がなくなったように感じたりします。そこで、自己判断で服用をやめてしまうと急に症状が悪化することがあります。患者さんに症状や行動の変化がみられた場合、詳しく医師に伝えることが大切です。医師はそうした変化に応じて、薬の量を変えたり、薬を併用したりすることで、薬を長く効果的に使えるようにします。

アルツハイマー病とは
物忘れ、日常生活の動作に障害が起こるアルツハイマー病

  • 軽度認知障害とは : 記憶力低下などの症状がみられる軽度認知障害とは

  • 軽度認知障害の対策 : 軽度認知障害と診断されたら、原因となる病気の治療や自分でできる対処法を行う

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※2021年3月現在の内容です