脳梗塞の再発を予防するには、原因となる動脈硬化や心房細動それぞれに効果のある薬を使用する

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再発を予防するための薬

再発を予防するための薬
t-PAや血管内治療によって血管の詰まりが解消しても、脳梗塞の根本的な原因がなくなったわけではありません。治療後に再発した人は1年間に5%、5年間では20%ほどもいるといわれています。
再発を予防するには、脳梗塞の原因となる動脈硬化と心房細動への対策をとることが重要です。
そのために血栓ができるのを防ぐ薬を用います。
動脈硬化による血栓予防には、抗血小板薬が使われます。抗血小板薬にはアスピリン、クレピドグレル、シロスタゾールの3種類があり、それぞれ特徴が異なるので担当医とよく相談して適した薬を選びます。
心房細動によって心臓の中に血栓ができるのを予防するには、抗凝固薬としてワルファリンや新しく登場したダビガトラン、リバーロキサバン、アピキサバン、エドキサバンなどを使用します。こちらも担当医とよく相談してください。

脳梗塞とは
血栓が脳の血管に詰まることで起こる脳梗塞とは

  • 3つの症状 : 脳梗塞の3つの症状

  • 前兆と対応策 : 症状がおさまっても油断は禁物!? 脳梗塞の前兆「一過性脳虚血発作」とは

  • 原因①動脈硬化、②心房細動 : 血栓ができやすい動脈硬化や心房細動などが原因で起こる脳梗塞に要注意

  • 検査法 : 動脈硬化や心房細動かどうかを調べて脳梗塞を予防

  • t-PAによる治療法 : 脳梗塞の発症後に使える薬「t-PA」

  • 血管内治療 : 脳梗塞の発症後、8時間以内なら行える血管内治療。カテーテルで血栓を取り除く新しい治療法

  • 再発予防 : 脳梗塞の再発を予防するには、原因となる動脈硬化や心房細動それぞれに効果のある薬を使用する

  • リハビリ : 急性期、回復期、生活期の3段階がある脳梗塞のリハビリ

©NHK 制作協力NHKエデュケーショナル
※2021年3月現在の内容です