脳梗塞の3つの症状

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脳梗塞3つの症状

脳梗塞は、下記3つの症状が突然現れます。

  1. 体の片側がうまく動かない
  2. 思うように話せない
  3. 見え方がおかしい

これらの症状が1つでも現れたら危険な状態です。

1. 体の片側がうまく動かない

「腕」「脚」「顔」の片側に麻痺が起こります。
「腕」に麻痺が出た場合は、手のひらを上に向けて両腕を前に伸ばすことで、脳梗塞による症状かどうか、素早くチェックすることができます。麻痺が出ている腕は、力が入らないため、手のひらが内側に向いて、腕が下がってきます。
「脚」に麻痺が出た場合は、麻痺のある側の脚に力が入らず、体が傾いてうまく歩くことができません。
「顔」に麻痺が出た場合は、本人はほとんどわかりませんが、いつも顔を合わせている家族などが見れば、いつもと顔が違って見えます。
1. 体の片側がうまく動かない

2. 思うように話せない

「ろれつが回らない」場合があります。「今日はいい天気です」など、短い文章を繰り返して発音してみます。言いにくかったり、途中の言葉や語尾が抜けたりします。
また、思うように言葉が出てこない、言ってることが理解できないなどの「失語症」も起こる場合があります。たとえば、「めがね」などを指差して「これは何ですか?」と質問されたとき、「めがね」と答えられないことがあります。

3. 見え方がおかしい

3. 見え方がおかしい
両目で見ても、左右どちらかの目だけで見ても、同じ側の視野の半分が欠けてしまいます。目の病気と勘違いして、眼科を受診してしまうケースもありますが、これは脳梗塞の症状なので注意が必要です。

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  • 3つの症状 : 脳梗塞の3つの症状

  • 前兆と対応策 : 症状がおさまっても油断は禁物!? 脳梗塞の前兆「一過性脳虚血発作」とは

  • 原因①動脈硬化、②心房細動 : 血栓ができやすい動脈硬化や心房細動などが原因で起こる脳梗塞に要注意

  • 検査法 : 動脈硬化や心房細動かどうかを調べて脳梗塞を予防

  • t-PAによる治療法 : 脳梗塞の発症後に使える薬「t-PA」

  • 血管内治療 : 脳梗塞の発症後、8時間以内なら行える血管内治療。カテーテルで血栓を取り除く新しい治療法

  • 再発予防 : 脳梗塞の再発を予防するには、原因となる動脈硬化や心房細動それぞれに効果のある薬を使用する

  • リハビリ : 急性期、回復期、生活期の3段階がある脳梗塞のリハビリ

©NHK 制作協力NHKエデュケーショナル
※2021年3月現在の内容です