脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3タイプある脳卒中とは

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脳卒中とは

脳卒中とは
脳卒中は、脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の中の細い血管が破れて出血する脳出血、脳動脈瘤という血管にできたこぶが破裂して出血するくも膜下出血の3つのタイプに分けられます。
脳梗塞と脳出血の症状は非常によく似ていて「半身のまひ、しびれ」「ろれつが回らない、言葉が出ない」「立てない、歩けない、ふらふらする」「視野の半分が欠ける、ものが二重に見える」といった症状が現れます。
くも膜下出血は「突然の激しい頭痛」が特徴で、バットでいきなり後ろから殴られたような頭痛、人生で経験したことがないような頭痛などと表現されることがあります。
重い脳卒中では意識障害が起こりますが、意識障害のない脳卒中も多くあります。
脳卒中は一刻を争う病気です。一命を取り留めた場合も、約7割に後遺症が残るといわれています。疑わしい症状が現れたら直ちに救急車を呼びましょう。

脳卒中の前兆

脳卒中の前兆
脳梗塞の場合は、発症前に脳梗塞と同じ症状が一時的に現れる一過性脳虚血発作(TIA)が起こることがあります。 一過性脳虚血発作は、脳の血管に血液の塊である血栓が一時的に詰まるために起こりますが、詰まった血栓がもろいため短時間で溶けてしまいます。すると、血流が再開し、症状は自然に治まります。しかし、TIAを起こした人の3-4割が、その後に脳梗塞を発症します。特に、TIAを起こして1-2日間が危険です。放置した場合、翌朝に脳梗塞を発症する危険性もあるので、その日のうちに救急病院へ行くことが大切です。
脳出血の場合は前兆がほとんどありませんが、くも膜下出血では、2-3割が事前に頭痛を経験しています。いつもと異なる頭痛が突然起こった場合は、急いで救急病院へ行きましょう。

©NHK 制作協力NHKエデュケーショナル
※2021年3月現在の内容です